ブログ

2016年12月11日 20時38分

65歳以上の方、いらっしゃ~い

カテゴリー:社会保険 , 話題 , 雇用

余り話題になっていないのですが、年明けの平成29年から雇用保険の適用対象者が拡大されることになります。
65歳以上の方を新規採用した場合「高年齢被保険者」として雇用保険の被保険者となります。

これまで65歳以上の労働者は、基本的には年金受給者ということで失業時の給付は不要であるといった理由から、雇用保険の対象から外されていました。
年金と失業保険のダブル受給は認めないということです。
しかし今後は、高齢者雇用をさらに推進するという観点(現時点でも65歳以上の雇用者は300万人以上です)から雇用保険の対象者となり、今のところ対象年齢の上限もありません。
従業員である限り被保険者でい続けることになります。

来年以降65歳以上の労働者を雇う場合はもちろん、現時点で会社に在籍している65歳以上の従業員についても、雇用保険の資格取得届を提出する必要がありますので事業者の皆様は手続きをお忘れなく。
ただし65歳以上の方でも、65歳前から継続して同一の勤務先で雇用し続けている(高年齢継続被保険者といいます)場合は自動的に高年齢被保険者に切り替わるため届出は不要です。

ちなみに、被保険者とはなりますが平成31年度までは保険料は免除となります。
ですので当分の間は、保険料の負担無しで給付だけ受けられる(可能性がある)オイシイ状態とも言えます。

穿った見方をすれば、将来の年金支給開始年齢引上げを睨んでの改正なのかな、という気もしますが。

LINEで送る
Pocket

ブログの一覧へ戻る▲