ブログ

2018年2月12日 20時55分

聴き取り能力

カテゴリー:日常・日記 , 税務・会計

昨年末に依頼を受けた相続税の申告が、先日無事に完了。
相続の依頼は、相続人の方が突然フラッとやって来て着手となる事も多いため、こちらも心の準備の無いまま進むことになります。

相続税の申告に関していうと、こちら側の知識量というよりも、相続人さんへの聴き取りの仕方がモノを言うという印象です。
例えば生命保険に関していえば、保険金が下りたものだけを財産と考えがちですが、保険事故が未発生のものでも解約返戻金相当額で計上するものもあります。
ただこれを
「生命保険契約に関する権利はありますか?」
と聞いたところで相手は???となってしまいますので
「他にも保険掛けてました?保険金下りてないやつでも」
といった感じで、計上が必要な財産を探っていきます。

また、名義財産なんかも神経を使うところです。
名義上は家族名義となっていても、その元手を辿っていくと被相続人に行き着くようなものは、やはり相続財産となる可能性があります。
このへんは、相続人に財産を隠匿する意思が全く無くても申告から漏れてしまうこともあるので注意が必要です。

この他にも、不動産の所在場所がちょっと曖昧だったので、相続人さんと一緒にパソコンの前でグーグルマップを開き
「これ?ここの道ね。ここ真っ直ぐ行って、この細い道を右に曲がって…」
「で、少し行って、左手側?ここ、この建物ね、OK、OK」
こんなやりとりで財産の確認をしたのも初の試みで新鮮でした。
もちろん実地での確認もしましたが。

何にせよ、2月16日前に終わらせられて良かったです。

LINEで送る
Pocket

ブログの一覧へ戻る▲