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2016年7月26日 20時28分

受験時の思ひ出 ~診断士試験 Next Stage~

カテゴリー:日常・日記 , 資格

今回は、半年ほど前に書いた中小企業診断士試験の合格後について追記。

診断士試験に合格してもイコール診断士としての登録ではありません。
15日分の実務従事または同日数の実務補習を経る必要があります(両者を組合せて15日でもOK)。

実務従事と実務補習の違いを大まかにいうと

「実務従事」
既にコンサルティング業務に従事している合格者が、その従事日数をカウント

「実務補習」
診断士協会が主催する、登録の合格者を対象にした診断士実務の体験学習

といった感じでしょうか。

合格者の多くは実務補習を受けて登録に至っているようです。
試験ではありませんが、私の感覚では実務試験という風に捉えていました。
合格者5~6名でチームを組み、講師役を務める診断士の指導の下で実在の企業に対し経営コンサルティングを行います。
5日間を1セットとして、3セットをこなすと完了となります。

私はとりあえず5日分だけ受講申請して、昨年の1月~2月に仙台市へ。
この時も何故か大雪に見舞われる始末(FP試験の時といい何かツイてない)。
会場の市民会館には30~40人ほどの受講生が集まっていました。

事前の情報では、中小企業に出向いてチームで実際にコンサルティングを行い、報告書の作成とプレゼンを行うと聞いていましたが、私が体験させていただいたものはちょっと趣向が異なるものでした。

震災で被災した石巻市にある企業の、復興関連の予算を使った補助金の申請書類作成をお手伝いするというものです。
「補助金を使い設備投資することで、どういった成果が出るのかを具体的な数字を用い証明する」ための資料作りでしたが、私以外のメンバーが「出来る」方達ということもあり、正直自分はあまりお役に立たなかったかなぁと思います。

初日はメンバーとの顔合わせとスケジュール等の確認。
2日目に石巻市の対象企業を訪問し、社長さんからヒアリング。
翌週の3~4日目に報告書の作成(あと簡単な打ち上げらしきものを)。
最終日に再び石巻市に向かい報告書を社長さんにお渡し。
いわゆる経営改善計画などではないため、本来ならあるはずのプレゼンも無く、簡単な説明だけというごく短時間で終了。
最終日の報告は午前中だけであっけなく終わりました。

むしろ仙台⇔石巻の移動の方に時間がかかったくらいです。
この移動も担当講師の方のご厚意で車に乗せてもらっての移動だったので、相当恵まれていた環境だったと思います(本来であれば、移動の足も受講生自ら確保しなければなりません)。

午後は時間が余ったため、他のメンバーと一旦別行動し仙台市内をぶらぶら。
最後に受講生全員での修了式があり、修了証書を受取って終わりです。

これで5日分の補習日数を満たしたわけですが、残り10日分は顧問先にお願いしコンサルティングをしたことにして実務従事としてカウントさせていただいて(打合せ時に経営全般の話をすることもなくもないので、まあ、虚偽ではない…と思っています)合計15日分を確保。
また仙台に行って実務補習であと2セット10日分を稼ぐのはちょっとキツ過ぎ。
場所が八戸や、せめて青森くらいまでだったらまた別でしたが。

今になって思えば、本来の(補助金申請ではない)コンサルティング実務も一度やってみてもよかったかなという気もします。

こんな感じで、本当に診断士登録までの全課程を修了。

登録申請書には二次試験合格証書の原本を添付する必要があるので、合格の記念を手元に残しておきたい方はコピーを取っておいた方が良いでしょう。

ちなみに、実務補習は合格後3年以内に修了する必要があります。
うっかり3年を超えるとまた受験を一からやり直す羽目になるので、補習受講のスケジュールだけはしっかり確保しなければなりません。
あ、それと実務補習は報告書作成のためノートパソコンは各自で用意必須です。

診断士試験の思い出はこれでおしまい。

 

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