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2016年4月14日 20時52分

ゆるけい(ゆる~い自計化)のススメ

カテゴリー:税務・会計

官庁街の桜も開花までもう一息というところでしょうか。
遠目に見ると、うっすらピンク色に見えなくもないです。

今回は自計化に関しての話。

最近は格安の会計ソフトや以前当ブログでも触れたクラウド会計が普及し始め、自社で日々の経理から決算までこなせる事業者も増えてきているようです。
一方で、経理に関しては全くのドンブリ勘定で、申告時期が近付いてから慌てて会計事務所へ1年分の書類の束をゴソッと渡すような事業者さんも地方には多くいらっしゃいます。
自社で完全自計化できる事業者と、会計事務所に丸投げせざるを得ない事業者と会計能力の格差が存在しています。

「自計化」と言うと、日々の記帳を漏れなく正確に行うというイメージですが、小規模事業者ではここまでやる能力も、その必要もないのではないでしょうか。
私のオススメは「緩めの自計化(半計化ともいう)」です。

安価な会計ソフト(条件が揃えば無償のソフトもあります)を使い、自ら記帳を行います。
最初は会社の取引の全てを記帳できなくても構いません。
「現金出納帳だけ」とか「現金と預金取引だけ」とかでもOKです。
預金取引はソフトによっては自動記帳もできますので、それを利用するのも良いでしょう。
分からない部分は専門家が記帳を代行し、少しずつ出来る範囲を増やしていけばそれで充分です。

会計事務所に記帳を丸投げすると、資料回収や不明点のやり取り等でどうしても月次の決算数値の把握は遅れがちになりますが、自社である程度こなすことで、月次決算の早期化が図れます。

それと会社で紙の帳簿まで作成し、それを元にして会計事務所でコンピューターに入力している、という事業者さんもいらっしゃると思います。
紙の帳簿を作成できるのであれば、最初から会計ソフトの使用をお勧めします。
初めは戸惑うかもしれませんが直ぐに慣れます。
紙台帳で作ったものを会計事務所で改めてソフトを使い入力するのは、明らかに非効率です。
同じ作業を、会社と会計事務所とで2回行っていることになりますから。
売上を伸ばすのは簡単ではないですが、こうした無駄を省くことで効率化を図る事はできるはずです。

ちょうど年度明けの時期ですから、3月決算のところは新事業年度のスタートに合わせ「ゆるけい」に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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