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2017年5月14日 21時13分

Re:ゼロから始める受験生活

カテゴリー:助成金 , 雇用

29年度の助成金についても、情報が大体出揃いました。
前年度に比べるとかなりスッキリと整理されたという印象です。
それでも、助成金全体の方向性としては
①ワーク・ライフ・バランスの充実に資するもの
②スキルアップ、キャリアアップに繋がるもの
③若年者、高齢者の就業機会の確保を図るもの
といったところで、この流れは変わらないようです。

そんな助成金の一つに「技能検定合格報奨金制度」というものがあります。
「人材開発支援助成金」という助成金の中に置かれた制度で、従業員に技能検定を受験してもらい、その合格者に会社から報奨金を出した場合に、所定の助成金が支給されるというものです。

技能検定には、公的機関が実施するものと民間団体等が実施するものの2種類があります。
公的機関(各都道府県の職業能力開発協会)実施の検定は、主に建設業や製造業の現場従事者を対象とした検定です。
他方民間団体が主催の技能検定には、サービス業の従事者でも対象になりそうな検定もあり「レストランサービス」や「金融窓口サービス」等が挙げられます。
「ピアノ調律」の検定もありますので、これならタケモ〇ピアノの従業員さんも使えそうですね。
個人的に「ファイナンシャルプランニング」の検定は、不動産業や保険代理店の事務員さんに丁度良いと思います(3級なら試験のレベルも易しい)。

制度の導入には、事前に就業規則等に「合格報奨金」に関する規定を定め、計画を届出る必要があります。
そして、「合格」して「報奨金を支給」することが要件ですので、何より従業員さんに受験をクリアしていただくことが不可欠です。
就職すると、机に向かっての勉強から遠ざかってしまう方が多いと思いますが、学生時代を思い出し受験生活再スタートの意気込みで臨んでいただきたいです。

助成金額は、原則として47.5万円ですが、生産性要件を満たす場合60万円に増額されます。
(生産性要件は、簡単に言うと利益率が6%以上伸びていることを指しますが、まあこれくらいはちょっと鉛筆舐めれば調整可能ですので…)

ちなみに、この技能検定合格報奨金制度と同様に、独自の社内検定や業界検定に対する報奨金制度でも助成金の対象にはなり得ます。
ただこちらの場合は、要件を満たす検定制度を自社または業界団体で作るところから始めなければなりませんので、受給までの難易度が一気に上がります。
やはり、既にある技能検定を活用いただく方がよろしいかと思います。

検定合格を目指す従業員さんのためにも、本制度の適用を是非ご検討下さい。

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