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2015年4月12日 22時18分

人間かコンピューターか

カテゴリー:税務・会計 , 話題

将棋のプロ棋士と将棋ソフトが対局する「電王戦ファイナル」が5週に渡って
行われ、今回はプロ棋士側の3勝2敗という結果となりました。
それにしても最終第5局の結末はかなり予想外のもので、
まさに事実は小説よりも奇なりといった印象です。

私自身、碁は打ちますが将棋を指すことはないので
(とは言え駒の動きやルールは分かります)内容については語れないのですが、
解説や観戦記を拝見する限り、プロ棋士の読める詰み筋を、機械が途中まで
読めていなかったり、その一方でプロ棋士の想定していない指し手を
機械が繰り出し、有利な形勢を築いたりと双方持ち味を発揮していたようです。

この形式での対局は一応今回が最後ということですが、
新たな計画もあるようで次回どのような対局が組まれるのか楽しみです。
両当事者が納得のいく条件の設定は、なかなか難しいようですが。

前回の電王戦で、棋士のどなたかが「コンピューターの指し手から棋士が学び、
10年後には棋士の方が強くなる」という趣旨の発言をされていましたが、
あながち間違っていないような気がします。
人間の先入観や経験則から、「こんな手はありえない」と考えられていた手を
コンピューターが平気で指し、優勢を築く場面は事実としてあったわけで、
ここから棋士がその手を再度評価・検討することで、新たな指し手を生み出す
可能性は、今後十分あるのではないかと。
まあ、機械もその間に進化しますけど。

で、(将棋の話はもういいです)我々の業務についても顧みると、
当然機械抜きでの税理士業務はもはや考えられず、かなりの部分を業務ソフトに
依存しています。(「コンピューター会計」という言葉自体、
当り前すぎて既に死語でしょう)
さらにクラウド会計の登場で自計化が進み(地方ではまだ浸透していませんが)
税理士業務の一環としての記帳代行業は先細りになるのでしょう。
今後はやはり、相談に正しく応じるだとか、適切な提案を行うといった
「本来あるべき」顧問としてのスキルが強く求められてくると思います。
(前から言われていることですけどね)
この外部環境の変化が、私にとって「機会」になるか「脅威」になるか。
何とか「機会」にできるように、日々試行錯誤中です。

あ、現状のクラウド会計についても色々と思うところがあるので、いずれまた。

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